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技法書『木版リトグラフ技法―紙版リトグラフへの応用―』Mokulito Techniques

¥3,740

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木版リトグラフは木の板に自由に絵を描いて作る版画の技法です。印刷で木の風合いが得られ、彫ったりマチエール(画肌の調子)を作ったりすることもできます。正式名称は「木によるリトグラフ」といい、1970年代の終わり頃、多摩美術大学の小作青史教授(現名誉教授)によって考案されました。
一般的なリトグラフは版材に専用の石や金属を用いますが、この技法はホームセンターなどで入手できるような木(ベニヤなど)を使用します。しかしこれらはリトグラフ印刷のために加工されたものではないため、製版や印刷に熟練のスキルが必要です。小作氏は初心者でもクリアな画像を印刷できる滲にじみ止め(専用のドーサ)液を発明する他、より多くの人が版画を楽しめる数々の手法を考案しました。

その滲み止めを用いると、紙版リトグラフや布版リトグラフも作ることができます。私は27年に及ぶ研究を経て、この制作手順を示すことが木リト技法の有意性を伝える上で効果的であると考え、本書は紙版を中心に木リトの作り方を解説しています。また、紙は身近な素材で種類が豊富、繊細な描画ができるのでより多くの人にこの木リト技法を楽しんでいただけると思います。

また本書はプレス機が無くても、特別な設備(水場など)が無い一般的な住宅でも制作できる方法を組み込んでいます。初めて版画作りに挑戦する人、設備の問題で版画制作をあきらめている人の一助になれば幸いです。

第1 章 ニカワを使う木リト技法 紙版リトグラフ
ニカワを用いた木版リトグラフ技法について解説。木の代わりに紙を用いる方法が分かります。
1 作業の流れと準備
2 基本の作り方
3 一版二色刷り
4 キャンディばれんの作り方
5 ゼラチンを使う手軽な木リト技法
6 足刷り
7 紙版リトグラフの作品
8 “ 塗り進み”による色版作り
9 木リト技法の原理

第2 章 シリコーンを使うウォータレス木リト技法
シリコーンを製版剤に使用する木リト技法について解説。木や紙や布版の作り方が分かります。描画材に水彩絵の具や水彩色鉛筆などを使うことも魅力です。
1 作業の流れと準備
2 基本の作り方
3 ニスの塗り分け
4 布版リトグラフ
5 ウォータレス木リト技法の作品

第3章 カゼインを使う木リト技法
木リト技法の滲み止めの種類別の特色を解説。準備が簡単なプライウッドグラフ(新日本造形製)の使い方やカゼイン板の作り方が分かります。
1 木リト技法の種類
2 プライウッドグラフ( 新日本造形製)
3 カゼイン板の作り方
4 カゼイン板を使用した作品
5 木版リトグラフの参考作品( ふなばし美術学院協力)

第4章 準備や後片付けなど
クロムミョウバン飽和液の作り方を始め、あると便利な物や後片付けなどについて説明。
1 クロムミョウバン飽和液の作り方
2 あると便利な物
3 後片付け
4 木リトLIVE 制作動画の紹介(QRコード付き)
5 画材と道具の入手先

第5章 角田元美の世界
著者作品

付録:キャンディばれん型紙(コピーをとってお使いください)

B5判/192頁/オールカラー/英語抄訳付き
玲風書房出版
ISBN978-4-947666-86-4

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